mitsh’s blog

くだらない日記

川上の流れに(10)

〜豪雨・水泳〜
2018年の豪雨もひどく山間部の土砂崩れで通行止めのところがあるが、遡って
1962年7月8日の集中豪雨もひどかった。三郎の住む片峰でも一箇所土砂崩れが
あったが幸い家に大きな被害はなかった。
山に沿って並ぶ日当たりの良い集落には、土砂崩れのリスクがあるのだ。

その日は、近くの小川の水位が氾濫ギリギリまで上がり、三郎にとっては珍し
かったので左足の靴を脱いで、水面に足を触れさせようとした瞬間、母が慌て
て走って来て三郎の体をつかまえた。
「流さるっぎううごっぞ」(流されたらおおごとだ) と怒られた。
その通りである。興味本位ででやったら最悪の場合、急流に流されて水死する
ところだった。

三郎が水の怖さを知ったのは、まだうまく泳げないくせに、深い所にはいって
溺れかけたときである。2つ年上の坂口さんが助けてくれた。本当に助かって
良かったと思った。これも川上さんの思い出である。

水泳の練習は川上さんでおこなった。人の泳ぎを見ながら立ち泳ぎ、犬かき、
平泳ぎ、クロールの順で、型はめちゃくちゃだがおぼえていった。
バタフライはず〜っと後就職してから見よう見まねでおぼえた。

短期間だが水泳教室に通ったのは大村にいるときである。周りは女性ばっ
かりで少々恥ずかしかったが、週2回ひと月通った。

走る仲間とミニトライアスロン・リレーに参加し、水泳200mを担当したこ
とが2回ある。速くないけどね。泳ぎ慣れた人には200mなんてなんともない
だろうが、三郎にはこたえた。