草木塔の英訳にある山頭火の句より、
この旅、果もない旅のつくつくぼうし
This trip -
An endless trip,
Tsu-ku-tsu-ku-boshi.
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この解説は下記の通り
A tsukutsukuboshi is an insect related to the cicada or locust which chirps in a high and shrill trill. It chirps only during the twilight after sunset. It is a melancholic sound for Japanese people.
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解説文のgoogle 翻訳を試す。
ツクツクボシとは、蝉や蝗の仲間で甲高い甲高い鳴き声を出す昆虫です。 日没後の黄昏時にのみ鳴きます。 日本人にとってはメランコリックな音です。
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解説文で引っかかったのはlocust である。googleの機械翻訳では cicada or locust を蝉(せみ)や蝗(いなご)と訳してくれるが、これは文脈からして間違いである。
米語ではlocust が蝉の意味を持つ。この為、単に蝉と訳すべきだと思う。
また chirps in a high and shrill trill を高くて甲高いトリルで鳴く とでも訳した方が良さそう。甲高い甲高い と同じ単語を並べるのは場合によるが好ましくないと思う。
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また機械翻訳を利用して山頭火の句を英訳するには元の句を修正してから訳した方がと良い。この俳句では例えば
この旅、果もない旅に つくつくぼうしが鳴く
と修正すれば機械翻訳すると
On this journey, on an endless journey, the tsukutsukuboshi cried
つくつくぼうしが 人物ととらえられているので、蝉である為につぎのように修正。蝉の一種ということはここで言及しなくても解説で分かるので動詞を変えるだけにする。
句の翻訳からすると旅はどうやら短いようなので journey は trip に変更した。
機械翻訳との合作で以下のようになった。つくつくぼうしは複数形にするか単数形にするか迷ったが蝉の一種と捉えて単数形に訳す。
On this trip, on an endless trip.
Tsu-ku-tsu-ku-boshi chirps.
一応これで出来上がり。
因みにつくつく法師の学名は
meimuna opalifera [meimjúnə
əpəlífərə] と聞こえる。間違っていたらごめん。
学名を使うと肩苦しくなると思う。より正確さを追求する時以外はわざわざ使わんでいいと思う。でも解説には載せて欲しいな。尤もインターネットのない時代に学名を調べるのは相当な手間であったろう。載ってなくて当然かもね。
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google 翻訳の完成度は結構高いと思うが、まだまだ人の介在が必要である。